dotfes

dotfesに行ってきました。

新宿の旧小学校施設を会場に、まるで文化祭ノリのカンファレンス。教室でのセミナーはまるで授業さながら。

「UNIQLOCK」で有名な田中耕一郎さんTOMATOの長谷川踏太氏をはじめ、電通の中村洋基氏など日本を代表するクリエイターの生トークが聞けて面白かったです。カンファレンス最後の「ネタの引出大放出! クリエイティブ大喜利」が面白かったです。

さまざまなクリエイターがお題をもとにインタラクティブな作品を制作するという内容で、作品やプレゼンで終始笑いが絶えませんでした。大喜利のメンバーの一人、中村洋基氏の作品が体験できます。ティザーサイトを簡単に作成するというプログラムです。

http://nakamurahiroki.com/coming/

TAKEO PAPER SHOW 2006

青山のスパイラルホールで開催されている「TAKEO PAPER SHOW 2006」に行ってきました。「紙のバランス、人のアンバランス」をテーマに、1Fでは実際に使われている紙製品・紙ビジネスの使用例が展示。3Fでは有名デザイナーやアートディレクターが紙の「パリパリ」「ふんわり」「スケスケ」「ツルツル」「ザラザラ」という素材感をキーワードに、仮想の企業を設定しパッケージや紙器製品などユニークな視点から表現していました。

今回参加しているクリエイター

  • 石井博文 JTデザインセンター/アートディレクター
  • 川路ヨウセイ + 首藤玲子 パッケージデザイナー
  • 菊地敦己 ブルーマーク アートディレクター/グラフィックデザイナー
  • 久保 悟 アートディレクター/グラフィックデザイナー
  • 近藤康夫 インテリアアーキテクト
  • 柴田文江 インダストリアルデザイナー
  • 山田英二 + ウルトラグラフィックス
  • ea…セキユリヲ + 辻 祥江 + 武田苺禾 + 原田美佳子 グラフィックデザイナー
  • good design company 水野学
  • ROCK, PAPER, SCISSORS…石井洋二 プロダクトデザイナー + 徳田祐子 プロダクトデザイナー + 服部彩子 プランナー

以前から関心の高かったインダストリアルデザイナーの柴田文江さん、デザイナーのセキユリヲさんの作品が見れるチャンスなので、仕事を数日前から調整(なかば強引に)しちゃいました。

普段は工業デザイナーとしてプラスチックなどの素材を手がけることの多い柴田さんですが、そこはさすが。紙製品のデザインにおいてもフォルムと機能性にフォーカスした作品を仕上げていました。セキユリヲさんの作品も彼女の雰囲気たっぷりの可愛らしい作品ばかり。実験的なものが多いので量産は難しいけど、実際に製品にしてほしいです。

今回一番面白かったのはJTデザインセンターのデザイナー石井博文さんで、アイデア、表現方法どれもユニークで素晴しい作品ばかり。例えば老舗そばやのメニュー台紙のデザイン。厚口の色紙をそば状に型抜きし、それを20パターンぐらい作成したものを重ねて貼付けてそばを表現。文章で説明するとキワモノっぽいですが、最近流行していた糸状の樹脂を固めたテクスチャーのようでお洒落感があります。

日本を代表するクリエイターの作品を直に見ることが出来てインスパイアされた〜。
そうそう、来年からペーパーショーは東京の丸ビルで開催されるとのこと。
…スパイラルの方が良いなぁ。

陶磁器デザイナーの森正洋氏が死去

白い筒状の「しょうゆさし」で有名な陶磁器デザイナーの森正洋氏が11月12日お亡くなりになったそうです。陶磁器デザインの先駆者として半世紀に渡って活躍してこられた森正洋氏のご冥福をお祈りいたします。

まだまだお元気だと思っていたのに残念です…。何年か前に読んだ「CasaBRUTUS」にインタビューが載っていて、国外のデザイナーが森氏のアトリエを訪れてはデザインについていろいろと語り合うみたいな記事だったんですけど、孫のような世代のデザイナーともきちんとデザインでコミュニケーションしている姿に関心した記憶があります。

森正洋氏のプロダクトの特長は単にモダンというだけではなく、機能性を一番に考えられているところなんですよね。シンプルでいて使いやすい。まさしく機能美という言葉がふさわしいです。柳宗理とともに日本を代表するプロダクトデザイナーであることは間違いないです。

ちなみに第1回のグッドデザイン賞は森正洋氏のしょうゆさしだって知ってました?OLYMPUS DIGITAL CAMERA

佐藤可士和氏へのインタビュー

アップルのProコンテンツに今、日本で最も注目をあつめているクリエイティブ・ディレクター、佐藤可士和氏へのインタビューが掲載されています。

佐藤可士和氏のオフィスの様子、マシン環境(Xserve G5でプロジェクト管理いているんですね)などがわかり、面白いです。プロジェクトを管理するための資料ボックスからしてお洒落な感じです。

インタビューの中で佐藤可士和氏が“やりたいのは状況をデザインして今までとは違う視点でみせること”と語っていますが、マス広告的な押しつけのブランディングではなく、ユーザーが製品を手にした時に「ほほぅ」とうならせるような仕掛け、すなわちユーザー経験こそ重要と考えているのでしょうね。