親鸞 – 五木 寛之

自己探求的な気持から選んだ一冊です。最初はもっと宗教色が強いのかと思いましたが、親鸞の半生を描きながらも活劇的な内容と五木寛之氏の軽やかな文体ですらすらと読み進んでしまい2〜3日で読了してしまった。比較するのもなんだけれど、遠藤周作の「深い河」に比べると明るい雰囲気で読みやすい。

この作品のあらすじは、浄土真宗の宗祖とされる親鸞が、9才で出家して比叡山に入り、20年に及ぶ修業を積むが限界を感じて下山。六角堂へ百日参籠する中、聖徳太子の夢告を得て、浄土宗の開祖である法然の門下に入り、弟子として認められるも、朝廷による専修念仏の停止の煽りから越後の国へ流刑となるところまでを描いています。

越後の国に不安を感じつつも、これから念仏を広めていくぞという親鸞の期待がこめられた終わり方から察するに続編がありそう。

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