もうすぐ創業30周年のApple

mactopiaの林 信行氏のコラムに「アップルの30年を、3つのスコープで振り返る」が掲載されていました。アップルのイノベーションについて、Appleの次の5年への期待などが熱く語られており非常に読み応えがありました。コラムで紹介している松田純一氏のブログやWikipediaのアップル社のページも非常に面白いです。

自分とMacとの出会いはデザイン会社に入社した15年前にさかのぼるわけですが、当時、ロットリングや烏口の腕を磨いてきた自分にはパソコンごときに何が出来るんだ?という懐疑的な態度をしていました。その会社には68KのMac(Centris650とQuadra700)が2台あったのですが、DTPというより版下作成に使ったり、カンプ作成用など限定的な使い方をしていました。

その後、Tooの展示会でフルDTPの可能性を知り、もうすぐ時代が変わるなと激しく直感。真剣に勉強しはじめました。そして、はじめてPowerPCマシンであるPowerMac8100を手に入れた頃にはすっかりMac万歳!な自分となっていました。この頃はイラストレーターやフォトショップのテクを身につけるのが楽しかったですね。あと、ユーティリティソフトなんかもあれこれ試したり。(トラブルが起きることも楽しかったかも)今は廃刊になってしまった「MacWorld」を定期購読し、海外のMac情報もかかさず仕入れてました。しかし、そんな楽しいMacライフにも暗い影が…。

それは「Windows95」の大成功と「コープランド」の大失敗です。Win95が驚異的なブームになったときも、洗練されたGUIと先進的機能を有する次世代Mac OSが登場すれば…と思っていましたが、突然のコープランドの開発中止と外部からOSを調達するという決定に大ショックを受けました。この頃が一番混沌としていて、NEXT買収してジョブズが復帰したと思ったら、ギル・アメリオCEOはいきなり解任されちゃったり、Newtonもなくなり、Mac互換機もなくなったりと色々ありました。この頃、Macユーザーをやめる人も多かったのも事実。Mac冬の時代です。それでもOS8がヒットするなどいい話題もありましたけどね。

その数年後、そんな不安なMacユーザーたちを明るくしてくれる出来事が起こりました。そう、初代iMacの発表です。あのときの衝撃は今でも覚えてます。AppleのWebサイトに突如出現したボンダイブルーなリンゴマーク。発表された後はしばらく興奮がおさまらなかったです。その後発表されたクラム・シェル型のiBookをはじめ、新しい筐体デザインのハードウエアはPCの世界だけでなく、インテリア・エクステリアの世界にまで広く影響を与えました。iMacのセットアップの簡単さも手伝ってネットサーフィン&電子メールを始めた人も多いのではないでしょうか?

さらにOS9の登場、iPodの登場、OS Xへの進化、直営店舗の展開、果てはIntelチップへの移行などAppleは大胆な戦略とイノベーションにより、数々の成功を収めて今日に至るわけですが、やはりいつの時代でも根幹は「Mac OS」だったと思います。いわゆる「Mac」とは「Mac OS」を通して得られるユーザー体験そのものであり、決してハードだけ、ソリューションだけでは成立しないものだと。だからこの先、何十年先でもMac OSのイノベーションが続く限りMacが陳腐化することはないだろうと確信しています。そして「Mac」から派生したiPodやiTMS、iLifeや.Macといった一連のソフト、ハード、サービスの成功はジョブズが提唱した「デジタルライフスタイル」の本格的な到来をあらわしていると思います。

さて、Apple創業30周年となる4月1日に何かが発表されるのではないかと期待も非常に高まっていますが、この期待の高さが今のAppleということなんでしょうね。発表されるまでのドキドキ感、Macユーザーやってて良かったと思う瞬間でもあります。今回も「サプライズ」を期待しましょう。

しかし、この数年間のお布施もそれなりになりました。初代iMacに始まってクラムシェルiBook、iMac DV、大福iMac、2G iPod、eMac、白いiBook、4GiPod、Mac mini、iPod nano、5G iPod、Intel iMacなどなど…。Mac道はお金がかかるよ。(*´д`;)

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