電子出版どうにかしてほしいな

日本ではiBooksは展開が予定されていない。

iTMSのときもそうだけど、日本は複雑な権利関係があるから、こういった類の話は遅遅として進まない。米AppleはiBooksのときはどういった交渉をしていたのか詳細はわからないけどiTMSの時のように各社に直談判していって交渉を有利に進めていったのだろうか?とにかくアメリカは展開が早い。さて日本ではどうなるか?

今回のiPad発表と、アマゾンのkindleの販売など世界の電子書籍化の流れに対向するために日本の出版社21社は今年2月に日本電子書籍出版社協会を設立し、電子文庫パブリなるサイトでの電子書籍販売とコンテンツの規格統一を進める模様。これはAppleと独自に交渉したりしないよう(抜け駆けを許さないよう)各社足並みを揃えるためなのかと思う。

音楽もそうだけどコンテンツホルダーはコンテンツを流通させることに、もっと柔軟に取り組んで欲しいと言うのが個人的な意見。デジタルコピーの問題もあるから、急拡大することに対する懸念などあると思うけど、守ることばかりじゃなく流通させることにもっと真剣に取り組むべき。

たとえば日本がコンテンツ大国として世界に目をむけるのならば、iTunesのような普及クライアントを使用して電子書籍なり、音楽をどんどん広めたら良いとおもう。村上春樹が世界で愛されているように、他にも可能性がある素晴らしいコンテンツはいっぱいあるんだから。

とくにアニメなんかiTMSで販売したらすごいことになるよ。デジタルコピー/違法コピーを不安に躍起になるよりも販売して価値を高めたら良いじゃない。

ちょっと乱暴な言い方になるけど、新譜・新刊だけで売上を上げる時代はもう終わったと思う。音楽とかもそうだけどCMにのせれば売れるとか、おまけをつけると本が売れるとか、日本はいつまで80〜90年代的なパワーマーケティングな世界でいるのだろう。受け手と送り手がきちんとキャッチボールできる環境があればコンテンツの本当の価値が出てくると思うんだけどな。ロングテール化ですよ。

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