先日、勝間和代さんとひろゆき氏のTV討論が話題となっていましたが、その中のテーマにあった「国民の幸福度」はいろいろと考えさせられる内容でした。
勝間さんのいう幸福度とは社会的な尺度がベースで、いわゆる金銭や地位や名誉といったステータス的なものですよね。最近は雑誌やTVで何でも格付けやランキングをしていますが、人々はそれを見て他人との相対関係から安心したり不安になったりします。自分は勝ち組だ、負け組だなんて具合に。それに対してひろゆき氏は、そもそも幸福度って言葉自体がナンセンスでしょ?という主張。お金をもうけるだけが幸せじゃなくて、自分が充足していればそれで幸福じゃないという意見に、ネットでも賛同する人が多かったようです。
幸福については古来より宗教や哲学でさまざまな議論がなされてきて、物質的であれ、精神的であれ、人生の重要なファクターであるのは間違いないと思いますが、最近の日本においては、他の国と比較しても充分に豊かで恵まれているにも関わらず幸せでないという意見が多いようです。なぜこんなにもネガティブが蔓延してしまったのでしょうか?
ニーチェの本で「人を喜ばせると自分も喜べる。誰かを喜ばせることは自分をも喜びでいっぱいにする。どんな小さな事柄でも人を喜ばせることができると、わたしたちの両手も心も喜びでいっぱいになるのだ」という言葉がありました。
私たちは自己の幸福に考えてばかりで、誰かを幸せにしたい、誰かの役に立ちたいというような気持ちが少し足りてないのかもしれない。なんて思ったのでした。