「眠る杯」が面白いと言っていたら、妻にプレゼントしてもらいました。向田さんにかかると、何気ない話さえ、本当に面白おかしく仕立てられてしまうから不思議。読者には昭和の日常がリアルかつ、鮮明に思い浮かんでくることでしょう。それにしても向田さんは父親に対する想いは特別のようですね。本人は「眠る杯」にてちょっと書きすぎた・・・。ようなことを後日談として書いていましたが、父親のことを木訥で、粗暴でと言う割に、偉大な父親としてとても尊敬していたのではないかと感じました。そういう家族の等身大の気持がいっぱい詰まっているところも好きです。
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