ストロベリーナイト – 誉田哲也

今年、映画化となったTVドラマ・ストロベリーナイト。店頭で原作が推されていたので読んでみました。映画とTVドラマのタイトルは本作品(姫川玲子シリーズ第一作目)からとられています。

以下感想です。多少、ネタバレあり。

TVドラマで何度か見た記憶も曖昧になっていたためか、デジャブのような感覚を感じながらも、スピード感に溢れる物語の展開が楽しかったです。

主人公・姫川玲子は、ノンキャリアなのに、27歳という異例のスピードで警部補に昇進。仕事にのめり込むあまり、お見合いもすっぽかしてしまうタイプで、男勝りな性格と行動から、直接の上司や同僚達には厚く信頼されるけど、他の班のライバルには疎まれる存在。基本は刑事を中心とした人間ドラマなんだけど、親子・夫婦など微妙な関係や、警察組織の特殊な階級社会をも上手に描いていて面白かったです。

しかし、Amazonの書評がかなり悪かったのが、正直「???」です。ストーリーも、主人公の犯人特定の動機も単純過ぎるという意見もあるようですが、推理モノならいざ知らず、個人的には登場人物達に感情移入ができるほど、面白かったと思います。ショッキングな描写に眉をひそめてしまう場面もありましたが、それも許容範囲だと思います。所詮、小説は娯楽ということを忘れずに。 機会があれば他のシリーズも読んでみたいと思います。

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