「もう、結婚して17年だよ」「不思議だねぇ」なんて会話をしながら、川沿いをサイクリング。見事な桜並木である。柳緑花紅な景色を眺めていると、清々しい気持ちになる。
途中、老夫婦がゆっくりとした足取りで散歩をしていたのだけど、ふと、あんな感じで年をとれたら素晴らしいだろうなと思った。
人生の折り返し地点に到達したであろう二人だけど、まだまだこの先の道のりは長い。辛いことも良いことも分かち合う覚悟はあるけれど、お互いに健康で、普通の日々を過ごすことが出来れば、それ以上のものは何も望まない。
年をとるって、若い頃は何か末恐ろしく感じていたけれど、今はちょっと違う。年をとった二人が鏡に並ぶとさすがに笑ってしまうときがある。体型も変わるし、白髪やシワも出来る。でも、共に歩んできた勲章だから、それもまた愛おしい。
その歴史は子どもたちも一緒に歩んできた家族の道のりでもある。自分たち夫婦の未来は、いつしか二人の子どもたちの未来に切り替わっていた。全ての幸せの対象は彼らへ注がれる。それで良いのだと思う。
結婚17年目の春。いつものような朝を迎えたが、少しだけ改まった気持ちになった。
これからも、よろしく。と言いたい。
おめでとうございます。そんな日にふさわしい心象風景みたいな写真ですね♬
tamiさん、ありがとうございます!長閑な景色の中に老夫婦の姿が目に止まり、シャッターを押してみました。思ったより印象的な一枚になってビックリ。