著者である梅田さんがCNETに連載していたブログをいつも読んでいました。マスコミでは伝えきれないIT企業の舞台裏であったり、それを取り巻く環境をわかりやすく解説していて、私のような凡人でもITトレンドの何たるかの片鱗ぐらいは理解出来ました。なので本書も間違いなく面白いだろうと…。と思って読み始めたら最後、のめり込んであっという間に読み終えてしまいました。
急成長を続けるインターネットの怪物「Google」の話題を中心に、我々の介在する「こちら側」とネット世界である「あちら側」で何が起こっているのか、それらがクロスオーバーしつつあり、10年先にはとてつもない大変化が巻き起こると梅田さんは本書でまとめています。
僕たちもネットの世界を徘徊してはGoogleが何をやっているのか理解していたつもりだけど、とてつもなく大きなビジョンに向かって進んでいることはあまり意識したことがなかった。小出しにされる技術をオモチャのように利用しては「Googleが面白いことした」とブログで話題にするぐらい。しかし、喩え話の世界政府じゃないけどGoogleの崇高壮大なビジョンが、知の世界の秩序を本当に作ってしまうんでないかと考えると少々恐ろしい気がしました。
さてさて、あまり書くと読んだときの新鮮な驚きが損なわれるのでこの辺で…。
これはおすすめの本です。
[関連リンク]
梅田望夫さんのブログ:My Life Between Silicon Valley and Japan