これが私の優しさです 谷川俊太郎詩集

何かに行き詰まったり、気持ちを入れ替えたいときには、大抵は音楽を聞くか、詩集を読むことにしている。いわゆる小説というものは心に余裕がないと読めないものだけど、詩は音楽に似ていて、自然に心に響いてくれる。私は何かを感じたいときには、谷川俊太郎さんの詩集を適当にピックアップして読んでいる。谷川詩集には優しさと心を透明にする魔法があるからです。

谷川詩集で好きなのは初期の頃の作品で「二十億光年の孤独」や「62のソネット」など。この「これが私の優しさです」には、そんな初期の作品の他、代表作が数多く収録されているので、谷川作品に初めて触れるにはおすすめの一冊だと思います。

そして、より谷川詩集を好きになりたい人は、このDVDを見ることをおすすめします。本人の朗読や、半生を語る貴重なインタビューが収録されています。谷川俊太郎の優しくて透明な言葉の秘密もこれを見て納得です。

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iPhoneアプリ「谷川」

ゆらゆらと流れる「詩」を釣り上げる。ただそれだけです。谷川俊太郎ファン以外の人には全くオススメ出来ません。でもこんなアプリがあっても面白いと思う。

谷川俊太郎の「谷川」 App

カテゴリ: ブック
価格: ¥350

ひとり暮らし

谷川さんのエッセイを読むとほっこりとした気持になって元気になります。詩人って言うと孤高で、気難しい人物か、コクトーのようなアーティストで社交的で華やかな人物というイメージを勝手に思い描いているワタシですが、谷川さんはヒューマニズムを感じさせる優しいお爺様なんだと思います。(これも自分の勝手なイメージですが!)かといって世の中に迎合しているわけでもなく、自らの価値観を大切にしているところが犇々と伝わってきます。出すぎないエゴイズムとでもいいましょうか。そこが絶妙で、好きなのです。

二十億光年の孤独

私は意外と詩が好きなようです。

というのも、ブクログを始めるにあたって自分の本棚を覗いていたら、意外なほどに「詩集」たるものが数多く存在していたのです。(ブクログはまだまだ蔵書を登録中)でも、その事実を以てあらためて納得。詩集や戯曲の類はなんというか、リズミカルで読んでいると心地良いですし、読後の余韻というか、考えるひとときが楽しいですからね。

偏に詩集と言っても情緒的なもの、哲学的なものなど数多く存在しますが、私が敬愛する谷川俊太郎氏はシンプルだけど、とても深い言葉を紡ぎ出します。

その谷川氏の原点とも言える処女作品が初の文庫化です。

谷川俊太郎質問箱が届く

到着したのはだいぶ前のことです。

ソファーで毛布に包まりながら。天気の良い日は窓際のフローリングに寝転びながら。あるいは苦めのコーヒーを何度もおかわりしつつ。

この本はお気に入りのスタイルでゆるりと読むに限ります。

読者と谷川さんのほのぼのとしたやりとりに思わずにこりとしてしまいます。そういえば、谷川さんに質問した人でこんな人もいました。可愛いですね。