Apple製品の値上げについて

アベノミクスの影響とニュースでも取り上げられるApple製品の値上げ

円安の影響により、多くの輸入品が1〜2割程の値上げという状況になっているわけですが、ご多分に漏れずApple製品もiPadやiPodなどが価格改定となり値上がりしました。

突然の価格改定だったので、銀座のAppleストアでは店員に詰め寄ったお客さんもいたそうですね。Appleが今までに事前の告知をしたことなんてあるはずもないので、仕方がないと思う反面、(昨日買った人が一晩にして旧機種になるとか思えば、まだね・・・)せっかくiPadに興味をもった新規のお客さんには納得出来る値上げではないことも確か。きちんと説明する必要は企業として求められそうです。

下に週間アスキーさんの表を転載。80円台から100円になるって、こういうことだと客観的にわかって見やすいですね。日本って相当安くなっていたんですね!

下の方にあるMac製品はどうなるでしょうかね。利益幅が大きい商品はすぐには為替想定レートは変更しないかもしれませんが、アセンブリなどを一部北米に移行すると計画しているApple製品は今後もう一段階値上げする可能性はありそうです。

気になるのはアプリなども値上げになるのかということ。85円のアプリが100円に戻ることも十分に予想されます。アプリはまだ納得出来るのですが、元々が割高な楽曲の販売価格は据え置いていただきたいですよね。20130513_it_price03_c_cs1e1_x1000

スティーブ・ジョブズがいない世界

steve-jobs ちょうど昨年の今日、ジョブズが亡くなったというニュースが世界に駆け巡りました。私は通勤途中のTwitterでそのニュースを知ったのですが、その日は悲しさのあまり仕事が手につかなかったと思います。

長い間Appleユーザーをやっていますが、ジョブズがカムバックする前のAppleは惨憺たる状況でした。Coplandの開発は頓挫してましたし、OSもWindowsNTベースになるかもしれない・・・そんな状況でした。もしかしたらBe0Sになっていたかもしれないしれませんが、そのOSを決めるプレゼンテーションでジョブズはジャン=ルイ・ガセーに勝利し、そのままAppleの経営に復帰するというウルトラCを成し遂げたわけです。

その後の活躍は皆さんも御存知の通りですが、衝撃的なiMacの発表など、ジョブズの数々の電撃的な戦略にAppleは奇跡的に業績を回復していきました。今では世界一のブランドになったといっても過言ではないでしょう。もちろん、ジョブズとて完璧な人間ではないし、Appleも時折おかしなことをやらかしては、みんなを苦笑させることもありました。でも、それでもずっとMacを、iPodを、そしてiPhoneを使い続けています。

それは、みんながAppleという企業が素晴らしいと信じているから。

だから、スティーブ・ジョブズがいない世界になっても、ティム・クックCEOに変わっても、ずっとAppleは変わらないのです。今の経営陣たちも、Appleを信じているし、私たちも信じている。だから、ちょっとやそっとではそれが揺らぐことはないのです。

ここまで人々に愛される企業は他に出てこないと思う。

育てたように子は育つ

先日、8月生まれの子供たちの誕生会でした。現在、中2と小6です。本当に大きくなったもんです。

子育てについては偉そうなこと何一つ言えないですが、ちょっとだけ。

子育てをしていると、なんでこうしてくれないのだろうと思うこともしばしば。でも、子供に要求するだけじゃなくて、自分自身はどうなんだろうと振り返ってみてください。子供はいつだって親の姿をよく見ているんです。喋り方の癖や、感情表現、食事のマナーなど。いつだって親の行動が手本になっているんですね。

そして、勉強やスポーツなど熱心な方も多いですが、自分の思い込みや世間の価値観にあてはめす過ぎないことが重要だと思います。子供の生まれ持っての特徴や長所をどうやって引き伸ばすかが大事ですし、何よりも、愛情を惜しみなく注ぎ込むこと。それに尽きると思います。

つねにコミュニケーションをとって、しっかりと向き合う。日常においては、大人が手本となるべき行動をする。

そうすれば、いつの間にやら立派に大きく成長してくれていますから。

人類の起源を検索しました

「人類の起源を検索してはいけない」

8月公開予定の映画「プロメテウス」のティザーにこんな思わせぶりのキャッチコピーが。

「人類の起源を検索してはいけない」

・・・なんですと!?

なので、すぐに検索(笑)

すると・・・・

一番上に来たのは「人類の起源と進化」というサイト。広告とGigazineさんに挟まれて余計に際立ちます。映画とは関係ないサイトですが、気になるので内容を見てみると、そこには驚くべき事実が書いてありました。

「ミトコンドリア・イヴ」

現在、世界にちらばる人類のDNAは、16万年ほど前にアフリカに住んでいた「ミトコンドリア・イヴ」と呼ばれる、ホモサピエンスの女性を発端にしているということ。今まで世界各地で発掘されたいたネアンデルタールなどの原人たちは絶滅し、アフリカから世界各地に渡っていったホモサピエンス一種のみが生き残ったとのこと。いわゆるアフリカ単一起源説です。それについては、なんとなく知っていたことですが、ミトコンドリア・イブの話がとても興味深かったのです。

DNAは必ず母親から子に継承されます。子供の中に女の子が生まれなければそのDNAは途切れてしまいます。このDNAの継承ルールで母親の母親の母親・・・と辿って行くと最終的には一人の女性に行き着きます。これを誤解して、人類はミトコンドリア・イヴなるたった一人の女性から始まったと思ってしまう人がいるようですが、そうではなくて、現代人のDNAの系統樹をたどっていくと、16万年前のアフリカに暮らしていた共通の女性の祖先たちがいたということです。このミトコンドリア・イブの話を検索するとさらに面白かったです。

さて、話を映画に戻しますが

リドリー・スコット監督の出生作ともなった「エイリアン」の、前日譚たる内容となるプロメテウス。ティザームービーではスペースジョッキーがチラッと見えましたね。彼らは一体何者なのか?人類との関わりは?エイリアンもギーガーの世界観も好きな私は今から公開が楽しみです。

音楽業界どうなる(後編)

すでに、日本よりはるかに市場規模の大きいアメリカでCD販売は4割まで減少し、HMVのようなCD専門店は消えて、ウォルマートのような量販店に少し置いてある程度。高校生がiTMSで曲を買うのがあたり前の時代。日本ではCD販売が未だに8割近くあり、音楽のデジタル配信はほとんど普及していません。世界で一番CDを販売している国は日本なんです。

日本の音楽配信は携帯の着うたが普及していて、実はPC向けの配信は全然浸透していない状況。iTMSも苦戦していると聞きます。しかし、着うた配信もスマホの影響で売上・配信数も右肩下がりのようです。なぜ日本の音楽業界はiTMSを頑なに拒み続けたのか。違法コピーやAppleの独占を恐れるのはわかりますが、音楽のリスニングスタイルを否定したといっても過言ではないのではないでしょうか?

結果、PCで聞く人はCDレンタルしてリップしてiPodやiPhoneで聞いているので、iTMSは普及しませんでしたがAppleは儲かりました。でも、CDも売れていません。これは結果的には音楽の普及を妨げたと個人的には思います。そもそもレンタルショップは新譜しかないですから、音楽のロングテールも成立しない・・・。

ここまでは、ちょっと日本の音楽事情の悲観的な話を書いてしまったのですが、デジタル音楽配信が主流となったアメリカでは最近はアルバム・曲ごとに販売するタイプではなく、月額会員制で聞き放題の「サブスクリプション」というタイプが注目されています。ほとんどのサービスは最初から有料ではなく、無料で多くの会員を集めて、一定期間後に有料プランへ移行させる「フリーミアム」という戦略をとっています。

その、サブスクリプションタイプの音楽配信で、将来的にiTMSのライバルになるとして注目されているのが「Spotify」というサービスです。視聴中に一定時間で広告が表示されるという制限はありますが、メジャーレーベル1500万曲の音楽がすべて聞き放題です。そして、自分のプレイリストを共有し、Facebookと連携してユーザー間で音楽の共感を伝えたり、アプリによるカスタマイズしたり、企業コラボなど様々な機能があります。

Spotifyには音楽に参加してもらう土壌がしっかりと用意されています。そうすればリスナーも増えていくと思いますし、コアなファンをもっと獲得できるように思えます。一番大事なのは、音楽の「今、聞いてみたい」というニーズにオンデマンドで対応することだと思います。いつまでもパッケージ販売ありきのマネタイズにこだわっていてはいけないのではないでしょうか。

さて、そんな世界的な状況を察してか、EMIの買収を完了し、音楽カタログ世界一となったSONYが音楽のサブスクリプションサービス「Music unlimited」を今年日本でも展開すると発表しています。Spotifyのようなサービスはなかなか真似できないと思いますが、はたしてどうなるでしょうか。

そして、Spotifyも将来日本へ進出すると言われています。Spotifyという黒船が乗り込んできたら、いろいろ激変するかもしれませんね。

ちょっと後半はだらだらと長くなってしまいましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

音楽業界どうなる(前編)

最近、音楽業界についての議論をちらほらと見かけます。
「なぜ、CDが売れなくなったのか?」
「音楽業界の衰退は何が原因か?」
といった内容です。

CD販売不振について、一般的によく言われているのは「違法ダウンロード」の存在です。音楽業界も常々、違法ダウンロードが与えるCD販売への影響は大きいと訴えてきました。

でも、果たしてそれだけでしょうか?

じつはもう一つ、音楽業界が抱えている問題、いや自己矛盾とも言うべき存在があります。

それは「CDレンタル」です。

どうして、日本では他のソフトウエアにおいては許可されていない再販制度を音楽に限って許可したのか?そこには、ソフトウエア産業だけでない、大人の事情もあったのではないかと推察します。

先進国の中でも、音楽ソフトの「再販制度」が認められている国は日本だけというのはご存知でしょうか?このCDレンタルの存在が、既存のレコード店の売上や、音楽配信サービスにも多大な影響を与えているのは誰が見ても明らかだと思うのです。

そして、減少する音楽ソフト販売において、CDレンタルからの著作権収入は無視できない存在になりつつあり、音楽業界は本来守るべきレコード店と競合するCDレンタルを認めざるえない状況があります。このへんがジレンマとなっています。

しかし、私も単純にCDレンタルが悪いとかそういう話を展開したいわけではありません。むしろ音楽のネット配信の議論でも障壁となった「再販制度」自体をもう一度見直したら良いのではないでしょうか?そもそも、再販制度による価格維持があるからCDの値段も割高になってしまっているわけだし。

(後半へ続く)

議論の作法

日本人は議論が不得意?

最近「議論」について考えることがありました。多くの人は議論することが苦手(嫌い?)だと思うのですよね。(そういう私も得意ではありませんが・・・。)建設的に意見交換しなくてはいけないのに、どうも感情的になってしまったり、別の話題に脱線させてしまったり、論点そのものを有耶無耶にしてしまう人が多いように感じます。そういう行為が、議論自体を「面倒くさいな」と敬遠させてしまう心理を増長させているような気がしてなりません。(私の取り上げる「議論」とは、ディベートのように相手の意見を打ち負かすとかではなくて、発言と質問を繰り返しながらお互いの意見を確認して、「正しい結論を導く」タイプの議論ということでご理解ください。)

議論にならない状況

では、具体的にどんな行動が議論を中断してしまうのか、挙げてみたいと思います。

  • 攻撃的発言。「私は〇〇とか大嫌い!」
  • 究極発言。例えば「人はそれぞれだからなぁ」
  • 自己完結。「いや、別にそれはいいんだ」
  • 無気力発言。「どうせ、〇〇だから」
  • 横暴。「俺の話が聞けないのか!!」

上記のような行動をとってしまう人がいると、せっかくの建設的な議論が台無しになってしまいますよね。人間は高圧的な意見や、攻撃的な発言に耳を貸そうとしなくなります。人間は都合の良い事実は認めたくても、不快な事実は認めたくなかったりするものですが、相手の発言を遮る、また相手へ伝えるという作業をやめてしまったら、それは議論を放棄しているも同じ事です。

議論に大切なこと

とにかく、一番大事なのは人の話は「忍耐強く、最後まで聞く」ということだと思います。相手が間違っていようが、まずは話を聞いてみる。質問はそれからです。何が問題なのかをわかりやすく、伝える。相手が理解できなければ、理解できるように工夫する。決して「なんで、そんな理屈もわからないんだ!」となってはいけません。あと、一番困るのは会議のときなんかに、ちょっと膠着しただけで皆の意見を無理やりまとめようとする人。「要はさ〜」・・・って全然結論まで程遠いのにね。そういう人がみんなが腹の中で言わないことを一番わかってなかったりする。

そして、もうひとつ。結論を導くのは大事だけど、皆が納得できるような結論へ着地させること。ここがディベート(討論)とはちと違うところかも。究極的には皆が納得しているのであれば、無理やり結論を出さなくても良いと思います。(出だしにあった有耶無耶とは誰も納得しないまま終わるということ)

そんなわけで、不詳ではありますが、私の議論についての考えを述べさせていただきました。ご意見、ご感想などあれば一言よろしくお願いいたします。

情報の整理について

自分の情報の整理方法についてまとめてみる。

Tumblrに何でも放り込む

日々の情報収集は、専らブログのRSSや定点観測的に巡回するニュースサイト。おもに新聞社系やハイテクニュースなど。たまに2chのまとめサイトなども。そして気になった記事はどうするかというと、あまり深く考えずに、「Tumblr」に放り込んでしまいます。このサービス、情報収集ツールとしても便利なのです。巡回していて気になった文章や写真、動画などをどんどんクリップしていきます。その情報は自分のマイページに追加されます。Tumblrを利用しているユーザーを「Follow」すると、その人の情報が自分のダッシュボードにもどんどん入ってきます。その中で気になるものがあれば「Reblog」して自分のマイページにポストしたり、「Like」して自分のダッシュボードに保存が出来ます。この情報は自動的にTwitterに流すことが出来ます。

Twitterは鮮度が重要

自分は「Twitter」の情報は完全にフロー(流れる)されていく情報だと思っています。いわゆるリアルタイムなメディア。ツイートのログを取るサービスもありますが、この手の情報を取っておくのはどうかなと思います。何故かというと、リアルタイムな情報は鮮度が重要だからです。Twitterはその瞬間にキャッチしたり、あるいはされたり、という具合で向きあっていかないと、仕事になりません(笑)それぐらいのユル雰囲気がTwitterの良いところだと思いますしね。

ブログは記憶の引き出し

日々徒然とキャッチする情報はTumblrなんかに寝かせておいて、しばらく発酵させたりして、面白い内容が思い浮かんだら、ブログで記事にしたためストック(保管)させる。ブログは記憶の引き出しなのです。過去を振り返ってみたいとき、何かの設定や、商品のレビューなんかは自分でブログに残すことで、いつでもそのときの記憶や感情を蘇らせることが可能となります。もちろん、検索エンジンにインデックスされ、有用な情報として他人の役に立つことさえあります。そして、ブログも更新通知をTwitterに流すことでリアルタイムな情報として発信することが可能です。

最後に

情報が膨大になっている今、そのすべてを自分の記憶に頼るのは非常に難しいです。自動的に情報収集する「RSSリーダー」や、収集した情報から必要なものを抽出するツール「Tumblr」はそれらを手助けしてくれます。そして、「ブログ」による情報発信と、自分の記憶の整理整頓。さらには「Twitter」によるリアルタイムな情報発信。そこから生まれるコミュニケーションも新たな情報を生み出します。一見面倒そうなこれらの作業も慣れてしまえばすごく単純です。情報の整理とそのアウトプットといった一連のフローが理路整然としたものになります。

しかし、情報収集に躍起になって、それに振り回されないことは大事だと思います。情報の収集で日がな一日ブラウザに張り付くなんてナンセンスだと思うのです。朝の出勤前、そして昼休み。さいごに帰宅した夜といったタイミングでチェックすれば充分ではないでしょうか?一番大切なことはこういったツールを使いこなし、時間をなるべく節約することだと思うのです。

しかし、ツイッターは難しいですね。作業の合間とかにちょこっとチェックするぐらいならいいのかも(笑)

幸せってなんだっけ?

先日、勝間和代さんとひろゆき氏のTV討論が話題となっていましたが、その中のテーマにあった「国民の幸福度」はいろいろと考えさせられる内容でした。

勝間さんのいう幸福度とは社会的な尺度がベースで、いわゆる金銭や地位や名誉といったステータス的なものですよね。最近は雑誌やTVで何でも格付けやランキングをしていますが、人々はそれを見て他人との相対関係から安心したり不安になったりします。自分は勝ち組だ、負け組だなんて具合に。それに対してひろゆき氏は、そもそも幸福度って言葉自体がナンセンスでしょ?という主張。お金をもうけるだけが幸せじゃなくて、自分が充足していればそれで幸福じゃないという意見に、ネットでも賛同する人が多かったようです。

幸福については古来より宗教や哲学でさまざまな議論がなされてきて、物質的であれ、精神的であれ、人生の重要なファクターであるのは間違いないと思いますが、最近の日本においては、他の国と比較しても充分に豊かで恵まれているにも関わらず幸せでないという意見が多いようです。なぜこんなにもネガティブが蔓延してしまったのでしょうか?

ニーチェの本で「人を喜ばせると自分も喜べる。誰かを喜ばせることは自分をも喜びでいっぱいにする。どんな小さな事柄でも人を喜ばせることができると、わたしたちの両手も心も喜びでいっぱいになるのだ」という言葉がありました。

私たちは自己の幸福に考えてばかりで、誰かを幸せにしたい、誰かの役に立ちたいというような気持ちが少し足りてないのかもしれない。なんて思ったのでした。

モラトリアム法案

なんだか亀井さんが騒がしいですね(笑

マスコミの恣意的な報道でかなり唐突な印象を受けたモラトリアム法案ですが実際の落としどころは現実的な内容ですよね。

でも、先延ばし期限3年という期間は妥当なのかどうかもし、3年後に経済が悪化していたらどうするのかという単純な疑念はあります。また、一律義務化ではないので結局は優良企業ばかりが融資を受けやすくなる可能性も。義務化は難しいのはわかりますけど。

それから新規融資だけでなく既存融資も対象にしなれけば本当に経営の苦しい中小企業の支援とはならないのではないでしょうかね。ここから先、大企業でなく中小企業がしっかりと浮上していかなければ日本の経済の回復にはならないのは間違いないので、この法案がきちんと施行されることを祈るばかりです。