土曜日に「硫黄島からの手紙」を見てきました。
「父親たちの星条旗」と同様に淡々と戦争が描かれてますが、まったく違った雰囲気の映画となっていました。日本人のキャスト、台詞も全て日本語なので当然といえばそうなのですが、やはり日本側には勝機のない悲壮感みたいなものがにじみ出ていたからだと思います。
硫黄島の戦いでは日本の守備隊2万人以上が命を失ったそうですが、当時は故郷に手紙などを出すにしても何処の戦地で戦っているかは教えられないそうで、故郷に残された家族も戦死してはじめて硫黄島にいたことを知るといったことも多かったそうです。そして、今でも硫黄島には1万3千人の遺体が眠っているとのこと。熾烈な状況の中で兵士たち一人一人が何を想い、戦い、散っていったのかを想像すると胸が苦しくなります。
現在の安泰な世の中が、すべて戦争で命を落とした人たちの犠牲の上に成り立っているとは言い切れないけど、その事実を、その存在を決して忘れてはいけないと思いました。
それにしても二宮和也くんの演技が良かったです。
彼にアカデミー賞助演男優賞取ってもらいたいと本気で思った。