美味しいケーキの教科書 – BRUTUS

BRUTUS 2013年 2/15号の特集は「おいしいケーキの教科書」です。新旧ケーキ&洋菓子店から、デパ地下&駅ナカまで40店以上が紹介されていて、スイーツ好きは必見。冒頭は東京・尾山台にあるパティスリー「オーボンヴュータン」の厨房の様子や、河田シェフの修行から創業時代の苦労話など読みごたえがある内容。

パティスリーやパティシエと聞くと、お洒落でお上品なイメージがありますが、やってる仕事は地味で厳しい職人の世界。パティシエの厳しい修行を経て、自分の夢や理想に突き進んでいる人達ばかりだから競争も厳しいのです。

久々にカー・ヴァンソンのケーキ食べたくなりました。
濃厚プリーズ!!

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リノベの天才、DIYの達人。- Casa BRUTUS

今月号のCasa BRUTUSは絶対に買いだった。なんたって「リノベの天才、DIYの達人。」特集ですからね。パリと東京で厳選した最強のオシャレ空間の紹介や、DIYについてのアレコレ。色々と知識を仕入れて、リノベやプチ改装に思いを巡らせるのも良いよね。個人的にはパリの建築家集団「シグー」の記事が面白かった。ユニークかつ、リノベーションの美意識たるや眼を見張るものがあります。家も来年プチリノベを段階的に実行してみたいと思っています。

WORLD WAR Z

Amazonで注文していた「WORLD WAR Z」が昨日到着したので一気に読了しました。先日公開されたティザームービーをご覧になった方も多いと思いますが、ブラッド・ピット主演で来年映画が公開が決定。この作品の映画化権の獲得をめぐってブラッド・ピットとディカプリオが争ったそうですが、ブラッド・ピットの方が見事手中に。ピットは監督にマーク・フォースターを起用したのですが、撮影はいろいろとトラブルも多くて順調ではなかったようですね。

さて、原作の内容ですが、中国の奥地で発生した謎の疫病=ゾンビが、瞬く間に全世界にパンデミックし、人類が絶滅寸前に追いやられる事態に。それでも、なんとか体制を整え、多大な犠牲を払いつつも人類はゾンビとの最終戦争に勝利。物語は戦争終結後に、当事者たちのインタビューによる回顧録のような形式になっています。世界各地で人々がどのようにゾンビと戦い、絶望の中から生還したのかという、さながらドキュメンタリーのような構成がリアルさを醸し出しています。

ヒロイズムや美談もあるのですが、むしろ危機的状況において、人類が歴史のタブーを繰り返してしまったり、パニック時の人間の行動が生々しく描かれていて、なんだか複雑な気持ちになってしまいますが、それが本作品の奥深さというか、面白い部分でもあるのかと思います。

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自分らしい住まいかた。 – PEN

PENの2012年11/15号は「自分らしい住まいかた。」特集。人々の理想とする住まいについて、デザイナーズハウスから中古マンションのリノベなど国内外の事例を数多く紹介しています。

この中で自分が素敵だなと思ったのはIDEEのプレスの大橋さんが住んでいる築40年のマンションの部屋。家具や調度品などがこれまた見事に馴染んでいて、センスがとても良いです。ご本人曰く「置かれたものがばらばらでも、そこに通じる空気感にその人らしさが出てくるもの」これを聞いて、その通り!と思わず唸ってしまいました。

やはり、あからさまに同じスタイルで、いかにも◯◯の家具で揃えましたというよりも、なんとなく、それぞれは年代も様式も違うんだけど、全体として調和がとれいている方が、落ち着くと思うのですよね。住まいのトーン&マナーを大切にしたいと考える自分としてはとても共感いたしました。

そして、大橋さんの部屋の写真では、壁を一面だけブラウン系に塗ってあったのですが、これまたツボで、自分も以前より壁を一面だけ塗装するか、クロスを貼るかしてみたいと思っていたのでした。グリーン系か、茶系か悩むところですね。

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剣客商売 – 池波正太郎

言わずと知れた池波正太郎の代表作。剣の道に生きる秋山親子を中心に、江戸の世で巻き起きる様々な事件や出来事を描いた痛快な時代小説。10年ほど前に放映された藤田まことさん主演のTVドラマの印象が色濃く残っています。原作は何冊か読んだことある程度なので、改めてじっくりと読んでみようと思います。勿論、剣客の物語も面白いのですが、池波作品は庶民の生活の話や食事の描写がとても良いですね。今年の秋の夜長は「剣客商売」で決まりです。

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ぼくのともだち – BRUTUS

今月号のBRUTUSは「ぼくのともだち」特集。一体、自分にとってともだちってなんだろう?というわけで、28歳という親子ほどの歳の差でありながらも、11年も親交を深めている田原総一朗氏と水道橋博士の大人な友情から、60年間男の理想を描き続けてきた松本零士先生の考える友情、はたまたFBにおけるゆるい友情まで。友達の数だけある友達のカタチ・18組の友達関係を紹介しています。

FBやTwitter上だけのつながりも良いけど、一歩踏み込んで新たな世界に飛び込めば、想像もしなかった友達に出会えるよね。自分も十数年前、2Dチャットやマック系のブロガーの人達とネットだけでなく、イベントやオフ会などを通じて親交を深めてきましたが、これからもデザインや音楽といったキーワードでいろいろな人々と出会ってみたいと思っています。

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これが私の優しさです 谷川俊太郎詩集

何かに行き詰まったり、気持ちを入れ替えたいときには、大抵は音楽を聞くか、詩集を読むことにしている。いわゆる小説というものは心に余裕がないと読めないものだけど、詩は音楽に似ていて、自然に心に響いてくれる。私は何かを感じたいときには、谷川俊太郎さんの詩集を適当にピックアップして読んでいる。谷川詩集には優しさと心を透明にする魔法があるからです。

谷川詩集で好きなのは初期の頃の作品で「二十億光年の孤独」や「62のソネット」など。この「これが私の優しさです」には、そんな初期の作品の他、代表作が数多く収録されているので、谷川作品に初めて触れるにはおすすめの一冊だと思います。

そして、より谷川詩集を好きになりたい人は、このDVDを見ることをおすすめします。本人の朗読や、半生を語る貴重なインタビューが収録されています。谷川俊太郎の優しくて透明な言葉の秘密もこれを見て納得です。

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深夜特急 – 沢木耕太郎

沢木耕太郎の「深夜特急」を読んだ人たちは口々に言います。「旅をしたい」と。かくゆう私もその一人でして。沢木さんのように身一つで、世界中を旅してみたいものです。それも、旅行会社のツアーじゃなくて、バックパッカーのような行きずりの旅。

バックパッカーのバイブルともいわれる本作品は、作者が東南アジア、インド、トルコ、ヨーロッパなどを陸路で巡る全6巻のドキュメンタリー。計画的というよりほとんど気まぐれの旅。そこが一番の魅力なんですよね。作品は1970年代の世界だから、現在では発展し、大きく変わってしまった都市もあるとは思うけど、それでも異国での人情味あふれるエピソードや、文化、人種の違いなど、好奇心を刺激してやまないです。

個人的に行ってみたい国はインド、トルコ、ポルトガル。インドではムンバイや、聖なるガンジス川を朝から晩まで眺めてみたいし、アジアとヨーロッパの文化・歴史が交差するトルコではスルタンアフメットなどのモスクを。そして、ポルトガルでユーラシア大陸の最果ての地で大西洋を見てみたい・・・です!!

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花森安治のデザイン

花森安治という人物をご存知でしょうか?『暮しの手帖』の名物編集長として知られ、亡くなる直前まで執筆、取材、編集を自ら行い、さらに表紙の装丁や挿絵まで手がけていた凄い人です。手で切り貼りしたり、定規や筆を使って作り上げた作品は、時代を超越して素晴らしいの一言。昨今の作家・アーティストに多大な影響を与えたのは言うまでもないでしょう。本書は花森安治の装丁デザインや貴重なラフ画を300点掲載。眺めているだけでワクワクしてきます。

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1Q84 を読んで

文庫版が出ていたので、まとめ買いして2週間で読了。

舞台は1984年のパラレルワールドたる1Q84年。主人公の男女二人のストーリーもパラレルで展開していく。物語に登場するのは暗殺者と小説家。そして不思議な少女にカルト教団、セックスに殺人。これだけ聞けば随分と俗物的な感じではあるけど、村上春樹の描くリアルな人物、台詞や隠喩の上手さもあって、若い頃に読んだサブカル誌のように、怖いもの見たさの好奇心でどんどん読み進んでしまう。

しかし、読み終えての感想としては、物語が何を伝えたかったか、よくわからなかったというのが正直な話。自分はもっとカルト教団を舞台にした人間のカルマとかエッセンスを期待していたのかもしれない。自分の思惑とはずれたからそう感じているのかもしれないけど。不思議な少女や教団など、描ききれていない部分が多いのも消化不良の一因だ。

タイトルのアナグラムや、作品中にも出てくるけど、これは村上春樹のジョージ・オーウェル(1984年)へのオマージュだと思う。

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