最近読んだ本たち

WIRED:特集「これからの音楽」

海外では音楽をとりまくビジネス環境が大きく変わりつつあります。その最先端を行く6つのサービスが紹介されています。SpotifyもPandoraもアメリカでポストiTunesとして注目されていますが、いずれも日本での展開が予定されていながら遅々として進んでいないのが残念です。音楽の発展のためには、定額聞き放題とか、フリーミアムとか単純にサービスの話だけではなく、ファンのエンゲージメントをどれだけ上昇させていくかも大事。そして、何度も読んでしまったのがイアン・ロジャーズの記事。彼の人生は映画化しても良いぐらい波瀾万丈。

クーリエ・ジャポン:特集「世界を変える仕事、始めてみませんか?」

グローバル企業・国連・NPOなど海外で活躍する日本人を紹介。読んでいて感じたのは、こういう方たちの自己に対する使命感(ミッション)がはっきりしているということ。自分がこうあるべきということがわかっている。だからどんな逆境でも、なんでも粘り強くチャレンジ出来るんでしょうね。見習いたいです。あと料理の話でロカ3兄弟の記事が面白い。

「マッキンゼー流入社1年目の問題解決の教科書」

正直、自分にとってすごく目新しい内容ではなかったのですが、なんとなくマッキンゼー流という言葉に反応してしまうようです。プレゼンの資料の完成度、分析の手法などについては言うまでもなかれなのですが、やはり企業で一番大事なのは文化なのかも。一流たる企業には一流の精神が宿っている、そんな風に思います。

WIRED VOL.8 GQ JAPAN.2013年7月号増刊

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 08月号 雑誌

マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書

NYを知るなら電子雑誌「HEAPS」

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これをチェックしていればNewYork通になれるかも!?

「HEAPS」はiPadやiPad miniで楽しめる電子雑誌で、NewYork発信のカルチャー、ビジネス、フード、クリエイティブといったジャンルの記事が満載である。ちょっと覗いてみたら、あまりの内容の濃さに驚いた。まだ創刊して間もないけど、このクオリティが維持されるなら素晴らしいことだと思う。電子雑誌なのにデザインもとても洒落ていて、ただのPDFじゃない、ワンギミックな仕掛けが読み手の興味を引き立てる。

この電子雑誌のチーフエディター兼クリエイティブディレクションはNY在住のデザイナー中鉢ふうこさん。ビヨンセをはじめ数々のアーティストのデザイン・アート制作をトータルで手がけているトップデザイナー。(学校の後輩だと知って驚く)

残念なのはまだiPadでしか見られないこと。iPhoneでも見られるとさらに素晴らしいのだけど。さらに言えば、横画面にも対応して欲しい。

またNewYorkに行きたくなった。

関連リンク
http://www.heapsmag.com

北欧の家具と器 – Pen

本特集は北欧を代表するアーティストや企業の紹介や、北欧の最新トレンドなど盛りだくさんな内容。デンマークのプロダクトデザインの会社「HAY」の記事などもあり、昨今の北欧デザイン事情を理解するにはかなりおすすめの一冊だと思います。

そういえば。つい最近マリメッコのデザイナー、クリスティーナ・イソラが手がけた「メトサンヴァキ」という柄がウクライナのアーティストの盗作だったというショックなニュースがありましたね。北欧といえばマリメッコと想起する人も多い、まさに象徴たる企業に起きてしまった今回の不祥事。盗作はひとつだけではなかったとも言われており、事態の収拾はまだまだのようです。さらに悪かったのが、クリスティーナが、ユニッコをデザインしたマイヤ・イソラの娘であるということ。これには世界中のファンも複雑な気持ちでいるようですね。

というわけで、閑話休題。自分は学生の頃より、北欧出身のプロダクトデザイナーの大御所であるヤコブセンやヤコブ・イェンセンなどのプロダクトにすごく憧れていました。北欧のデザインプロダクトは技術とデザインの高いレベルでの融合を実現していると思います。今でも北欧デザイナーの洗練されたプロダクトデザインは大好き。また、リサ・ラーソンのような個性的な世界観をもつ陶芸作品や伝統的で独特の色彩感覚のテキスタイルなんかも好きですね。ディスプレイされていると、ついつい眺めてしまいます!

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最近買った本

インテリア特集「居住空間学2013」が面白い。

単純にインテリアというより、居住者の考え方・人生哲学的なところが垣間見える貴重な内容であった。なんといってもテキサス州マーファの記事が良かった。日本でも田舎暮らしに憧れる人がいるけど、なぜ人々は都会を離れて終の棲家を目指すのか。そこは興味深いものがある。しかしマーファに住まう人々は別に田舎でオーガニックな生活をしたいわけでなく、美の追求者が多い。どちらかというと益子とかに近いと思った。何もない荒涼とした砂漠の真ん中に形成されるアーティストのコミューン。かっこいいけど、実際の暮らしは意外と大変だと思うのですけどね。

あと特集の冒頭で過去に紹介した人々を5年ぶりに訪れるという記事があって、スタイリストの熊谷隆志さんの家が5年でだいぶ様変わりしていたのだけど、氏いわく、家で仕事が出来るようにとアトリエを作ったけど、家の居心地が良すぎたからアトリエをやめて、リビングにしたとのこと。その心境の変化に、そうだよね、オンオフはっきりしたいよねと共感できるものがありました!

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インテリアの天才たち! – Casa BRUTUS

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参考にしたい素敵空間満載!

今月号のCasa BRUTUSはインテリア特集です。写真家トッド・セルビーが、国内外のインテリアの達人たちの部屋を撮影。撮りおろしの初公開だったりするので要チェックです。ハイセンスな人たちばかりなので真似できそうにもないですが、いろいろ参考にして今年はガラリとイメチェンしたいなぁと。(壁の色塗ったりして少しづつはじめてます)やはりキーワードは「ミクスチュア」と「パーソナライズド」です。あまりスタイリッシュすぎない自分たちなりの空間をどう作るか・・・ですかね!自分たち夫婦の考え方でもあるのですが、あまりひとつの世界に傾倒するのではなく、色々なものを、そのときどきのチョイスで組み合わせて、楽しみたいです。

達人はミックス感と遊びが上手

ファッションデザイナーのビクトリア・バートレットの部屋はアート、クラッシック、自然といったコンテクストが程良く融合されていてかっこいいと思いました。あとはエイドリア・デラーノとシモーネ・ベース夫妻のお宅もパーソナライズされたモノが程よく集積されていたりして、くつろぐぎの空間って感じで好きです。一番好きなのはセレクトショップオーナーのマリーナ・ブリーニの、ある意味ショップかと見まがうような完成された空間ですね。ちょっとはみ出た鳥かごとか、チェストにおかれたレザーのバッグとかがにくい感じですね(笑)キッチン周りの調度品やスパイスの入れ物などため息が出るぐらい調和されています。彼女にとってのスタイルとは?という質問に「スタイル、というよりライフスタイルと考えている」と。なるほど、ごもっともだと思いました。達人の共通項目としては、ベーステーマにクラシックやエスニックにパーソナルなアイテムを上手にミックスしているということ。そして、グリーン(植物)を大胆に配置しているということかなと見受けました。

パンケーキの特集オススメ

そして、もう一つの特集は「世界で一番美味しいパンケーキを探せ!」です。最近、日本で流行っているパンケーキですが、ニューヨークやハワイの人気店が紹介されていて、涎が出そうな魅惑のパンケーキがいっぱい。これまた必見です、ハイ。

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文房具が好きです♡ – Casa BRUTUS

このタイトル、買わないわけにはいけないでしょう?というかんじですよね。

文房具好きで知られる作家、片岡義男氏や、デザイナーの平林奈緒美さんの文房具に関する薀蓄や、意外なこだわりを語る特集をはじめ、高橋盾氏や葛西薫氏をはじめとする著名人の方々の好きな文房具を紹介する記事、パリのハイセンスなセレクトショップ、メルシーのディレクターによる日本の文房具の批評、名作文房具図鑑など文具のマニアックな特集記事が盛り沢山。これは永久保存版、間違いなしデス。

ステッドラー 780 C マルス テクニコ 芯ホルダー

自分の好きな文房具はステッドラーの芯ホルダー。
デッサンするのによく使いました!

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インビジブルレイン – 誉田哲也

姫川班最後の事件

今までのシリーズとは全く違った雰囲気の作品。主人公の姫川がどちらかというと脇役で、主人公は暴力団幹部の牧田かもしれない。

物語は、一人の暴力団構成員の殺害事件から始まり、九年前の殺人事件、暴力団組織内の跡目争いや、姫川と暴力団幹部との禁じられた恋、警察庁の内部でのスキャンダル隠蔽など、さまざまなストーリーが糸のように同じ時系列の中で複雑に絡み合っていて面白い。菊田や日下はほとんど出てこなかったので寂しいが、和田や今泉の男ぶりがかっこいい。男は「男らしさ」に憧れるよねぇ。

そして、クライマックス、すべての糸がひとつになるわけですが・・・。
「姫川班の最後の事件」これは読んでのお楽しみ!

かなり使いやすいiBooks

ちなみに、この本はAppleの電子書籍サービス、iBooksで全編読みました。最初、ブックマークを複数設定できるとは知らずに、再開する位置が違ったのでなんでだろう?と思いながら使っていました(恥)いやぁ、iPad miniで読書、いいですね!男性なら頑張れば片手でも操作できるし。そして昼食の時はiPhoneで続きを読んだりしてね。サブウェイなんかで、食べながら片手で読書できちゃいます。

今回はとくに活用しなかったけど、読書中の任意の箇所にマーカーでラインを引くハイライト機能とメモの機能、気になる語句をその場で調べることができる辞書機能や、作品中をテキスト検索する機能は便利そう。

シンメトリー – 誉田哲也

このシリーズ、結構ハイペースで読んでいる・・・。んー。すっかり「姫」のファンになっているのかもしれない。誉田作品はとっつきやすい。物語のテンポの良さでグイグイと引き込まれるし、短編集だから気負わずに読めるところが良いですね。

個人的には、猟奇的な殺人事件の、異常な犯人とのサイコメトリックな駆け引きよりも、人間ドラマを感じさせる群像劇のほうが好き。本作品は姫川刑事だけでなく、脇役たちにもスポットがあたっていて楽しめる。

ソウルケイジ – 誉田哲也

姫川玲子シリーズ、第2作目の「ソウルケイジ」を読み終えました。

刑事モノとしての面白さは前作以上ですね。物語は主人公の姫川より、宿敵・日下が主役かと思うぐらいに、彼の活躍が目立っています。そして、犯人や被害者たち周辺のエピソードも多く描かれていて、人間ドラマを重視した作品となっていて読み応えがあります。

以下感想です。多少、ネタバレあり。
続きを読む ソウルケイジ – 誉田哲也

ストロベリーナイト – 誉田哲也

今年、映画化となったTVドラマ・ストロベリーナイト。店頭で原作が推されていたので読んでみました。映画とTVドラマのタイトルは本作品(姫川玲子シリーズ第一作目)からとられています。

以下感想です。多少、ネタバレあり。

続きを読む ストロベリーナイト – 誉田哲也