親鸞 – 五木 寛之

自己探求的な気持から選んだ一冊です。最初はもっと宗教色が強いのかと思いましたが、親鸞の半生を描きながらも活劇的な内容と五木寛之氏の軽やかな文体ですらすらと読み進んでしまい2〜3日で読了してしまった。比較するのもなんだけれど、遠藤周作の「深い河」に比べると明るい雰囲気で読みやすい。

この作品のあらすじは、浄土真宗の宗祖とされる親鸞が、9才で出家して比叡山に入り、20年に及ぶ修業を積むが限界を感じて下山。六角堂へ百日参籠する中、聖徳太子の夢告を得て、浄土宗の開祖である法然の門下に入り、弟子として認められるも、朝廷による専修念仏の停止の煽りから越後の国へ流刑となるところまでを描いています。

越後の国に不安を感じつつも、これから念仏を広めていくぞという親鸞の期待がこめられた終わり方から察するに続編がありそう。

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最近買った雑誌たち

スティーブ・ジョブズ本が書店を賑わせてますね。先に紹介した伝記本以外はこれといった内容の本は見当たらないのですが、このムック本はジョブズへの思いを国内外の100人の著名人から集めていて面白いですよ。へぇ、この人もマカーだったのね!みたいな感じで。

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そして、もう一冊は毎月購入してるファッション誌「OCEANS」今月はトレンチコート特集ですよ!ロンハーマンのオールドテイストのトレンチ渋くてカッコイイですね〜。思わず欲しくなったけど、今年はツイード買っちゃったしなぁ。自分のワードローブを良く考えて最終判断しよう。

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スティーブ・ジョブズ II – ウォルター・アイザックソン

一晩で一気に読んでしまったというのもあるけれど、ピクサーの成功から、現在に至るまでの出来事がジェットコースターのような展開でした。OS X、Intelチップへの移行、iPod、iTunes、iPhone、そしてiPadと次々と成功させたわけですけど、その裏での多くの失敗や、駆け引き、そして心の葛藤があったのですよね。そういう部分が当事者の言葉で語られているのだから面白くないわけがない!

そして、本書を読んで思ったのが、ネットなどの書籍紹介でジョブズの他人に対する言葉を、かなり恣意的に切り取っているなということ(笑)例えばビル・ゲイツに対する人物評価も、雑誌やニュースサイトでは「彼には想像力がなかった」と表向きとは違って実はこう思っていたよと言わんばかりに書いてはいるけれど、実際はすごく尊敬している部分も多く、昔からの友として親しく接してきたことがよくわかります。インタビューの質問の主旨もあるし、他人評価も時代の流れとともに絶えず変わっていたりするので、ひとつの段落を切り取るのはどうかなぁと思いますけどね。(でも、そういったメディアの取り上げ方が本のセールスに寄与しているのですよね!)

いずれにしても本書を読んでみて、あらためてジョブズが何たるやかを知ることが出来ました。

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思い出トランプ – 向田 邦子

エッセイばかり読んでいたからある意味新鮮な短篇集。どの作品も向田さんの独特な「昭和でウィットでペーソス」な雰囲気を醸し出している。

この作品は男女のテーマが多いのだけど、読んでみて、いつの時代も男って変わらないよなって思った。結局のところ、男ってのは女性の前で格好良くいたいだけなんだよなぁ。ちっぽけな見栄と自尊心を見破られないように一生懸命に取り繕って生きている・・・。そんな男心を見事に描いてしまう著者に脱帽。男じゃないと分からない世界ってあるだろうと(笑)それにしてもこの作品に出てくる女性がなんとも「リアル」で怖い。

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スティーブ・ジョブズ I – ウォルター・アイザックソン

スタンドアローンのアプリ版が出るという情報があったので、当初そちらにしようかと思っていたのだけど書店の店頭に並んでいたのでやっぱり買ってしまいました。

昨日は半分程度を読みました。少し読んでみて感じたのは、今まで発刊されたスティーブ・ジョブズ関連の書籍とは別物だということ。ジョブズが好きな人であれば、ある程度のエピソードを知っていると思うけど、実際に40回にも及ぶ著者とのインタビューから引き出された彼の言葉がそれらの出来事を生々しくさせている。

ジョブズについて知らなかった人も、彼に批判的な人も一度ぜひ読んでみて欲しい。ビジネスリーダー、カリスマ創業者と崇められている表側の世界ではなく、創造と破壊を繰り返してきた彼の波乱に満ちた人生を。

幼少期の父親との思い出や、生まれ育った環境の話が面白いですよ。

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森へ、海へ!みんなの移住計画 – Casa BRUTUS

都会から遠く離れた深い自然の中で、スローライフを満喫する人たちを紹介する特集。大きな木枠の窓、隠れ家的なガレージ、2階にウッドデッキ、広い芝生の庭、ガーデニング・・・あこがれちゃいますね。これをみてると葉山とか鎌倉あたりに家が欲しくなる!週末だけのセカンドハウスでも良いなぁ・・・なんて贅沢は出来ませんね。でもでも、目の保養になりました。

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最近買った雑誌たち

10/15号のBRUTUSはヤバイ。なんと、なんと、「スターウォーズ大特集」なのだ。それも相当の気合が入った内容で、ほぼ一冊がスターウォーズに関するコラム、インタビュー、記事で満載だから間違いなく永久保存版ですね。

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そして今月のオーシャンズはデニム特集。休日スタイル&ジャケットコーデの記事も参考になりますよ。

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pen10/15号は男のパリ特集。パリジャンのおすすめするパリの名所、パリのグルメ、最新ニュースなどなど。こちらも永久保存版。パリは一度行ったきり。でもすごい刺激になったのは間違いない。今時のパリにもう一度行きたいね。

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いま学ぶべき職人の美学 – Casa BRUTUS

今月のCasa BRUTUSは「いま学ぶべき 職人の美学」特集。エルメスの家具から吉田牧場のチーズ作りまで、さまざまな職人の手仕事が紹介されていて、知見が広がること間違いなし。その他、ナガオカケンメイさんをはじめとした業界人のオススメの逸品の紹介など、モノが好きな人には本当に楽しい記事ばかりです。レディメイドでは味わえない一生モノのプロダクツ、自分もそろそろ探していこうと思ったのでした。

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ニッポン再生の参考書 – Casa BRUTUS

今月のCasa BRUTUSは「ニッポン再生の参考書」という特集でした。著名人の復興プロジェクトや、被災地域の仮設住宅、ボラティア情報などについてまとめています。すでに被災の記憶も薄らぎ、日常に戻ってしまった私達ですが、改めて被災地域の現状や、今何が出来るのかというところを知ることは大事なことだなと思いました。

安藤忠雄さんと嵐の櫻井翔くんとの対談があるのだけど、櫻井くんはインタビュアーとしてきちんと勉強しているな、自分の疑問をきちんと質問しているなと感心してしまいました。しっかりと考察して自分の言葉で意見を言える人、これからの時代に必要ではないでしょうか。

付録の谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」読本もオススメです。

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男の作法 – 池波正太郎

鮨屋へ行ったときはシャリだなんて言わないで普通に「ゴハン」と言えばいいんですよ。

なんて感じで、池波正太郎が独特の語り口でズバリと男の行き方を説くのがこの本。ちょっとでもカッコ悪いことは容赦なく叱りつけてくれますよ。男の作法?なんだか古くさい・・・なんて言わずに一度読んで欲しいかも。「男の作法」って大事なんです。人前で気をつけるべきは何も礼儀作法、テーブルマナーだけじゃない。話し方、心遣い、立ち振る舞いといろいろとあるわけで。そして、この本に書いてあることを薀蓄をひけらかすように実行しちゃダメ。あくまでも、さりげなく、それが男の作法。そういう美学を持っている男はかっこいいと思う。

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